四十萬谷本舗のはじまりは明治8年(1875年)元々は農家の出身でした。昔は木材・油を扱う商社のような事をしていたのですが、醤油と味噌作りに変わり、戦時中には陸軍からの依頼で漬物を作るようになり、今に至ります。
現在は醤油はもう作っていませんが、もろみを使用した「金城漬け」の下味となっています。
A:農政産業(生産者を大切に)
B:バイオテクノロジー・発酵
C:カルチャー・文化
私たちはこの3つを大切にしています。
今は、発酵文化研究員がいて、昔のやり方を再現しようとしたりもしています。映画「武士の献立」でスポットを浴びた「舟木安信が残したたくあんレシピ」が残っていて、それをもとにして作ってみた「たくあん」があったりします。
最近では、あともう少しつけたして
D:いろんな人が活躍できる場にしたい。
E:体験をしてもらえる場を作りたい。環境にも良いモノを作って行きたい。
を大切にしています。
そこで、10年以上前から体験会も企画しているので、よろしければぜひ参加してください。
もともとは地元の方向けに年に1回程度で行なっていたんですが、ご好評いただき、冬はかぶら寿し漬け込み体験を夏は麹漬け体験を行なっています。最近では海外向けの番組に紹介させてもらえたりして、カリフォルニアからコンサルタントとシェフが体験しにきた事もありました。
畑は現在の5代目が初めて10年くらいになります。県内の食料自給率が下がっている問題と、農家の方が高齢になってきて放棄地が増えてしまって、それは課題だと考えた事が1つ。安心安全なものづくりとして、自社で野菜作りをすることでそれが出来るということと、「生産者のご苦労もわかるだろう。」という事があります。
一夜漬け製品がメインで、金城漬けを時々納めさせていただいています。観光の方の口に入ることも、とても嬉しいです。食べていただくことで石川の発酵食・良さを知ってもらう機会が生まれます。
地元以外で食べたことない方は、購入しづらいと思うので、お店で食べる事でどんな商品か知ってもらえるチャンスになるので、ありがたい事だと思っています。
日本一、発酵という場でお客さんの役に立てるようになりたい。
規模ではなく、発酵といえば四十萬谷さんだねって言ってもらえるようになりたいです。その中でかぶら寿しのルーツだったり、石川金沢の食文化の良さを伝えて行きたいとも考えています。
例えば、若い方々がお漬物を食べなくなってきていて、熱を加えていないので野菜本来の栄養をそのまま取れることや、食物繊維が豊富なこと、発酵によって腸内環境を整えられることなど、漬物がもっている良さを伝えたいと思っています。
ご縁あって能加万菜さんのお店へ来て食べていかれていると思うので、単純に食べて楽しんでいただけると嬉しいなと。
機会があればお店の方へも遊びにきて頂けると嬉しいです。
歴史を感じ取れる店内。
金沢の漬物「金城漬け」が能加万菜のお店を通して観光の方の口に入ることが、とても嬉しいとお話ししてくださいました。