よい氷の音は、よい雰囲気をつくってくれる
実は私たちにとって氷は不純物が少ない事が大事なんです。六角形の結晶がしっかり結びつかないといい氷、といえません。
例えばご家庭の冷蔵庫の氷が白くなるのは、水の中にミネラルや空気が入っているからなんです。お店が使っている自動製氷機の氷は不純物がなく、よい氷です。それは製氷機が自動で不純物を分けて水だけで作っているためなんです。ただ、急速に凍らすので結晶がうまくできておらず溶けやすく柔らかいんです。
48時間かけて氷を育てる
クラモト表業では氷は高めの温度でゆっくりと凍らすので、氷ができるまでに48時間かかります。
その間職人さんが、水の入れ替えから温度調整をしながらじっくりと氷を育てて作っているんです。
そんな氷だから結晶がしっかり固まって、溶けにくく、グラスに当たった時にとてもいい音がする。
いい音が聞こえるとお店の雰囲気が変わるように、私たちはそんな氷だから場の雰囲気が作れると考えています。
届けるまでもこだわりを
本来みなさんの知っている氷屋さんは氷をつくっていないことが多いです。
氷を仕入れて、カットして売っていたり、外部の運送会社を使って届けるというのが実は一般的です。
当社は氷から作っているけれど、もともと氷屋なので、届けるという事も重要視しています。
作るから届けるまで、全てにおいてプロ意識を置いている。どれだけいい状態で届けられるか。
運送会社でもできない、氷屋にしかできない事をしています。
五感で楽しむ
欲を言うと五感で感じて欲しいです。
ぜひ氷に対しても注目してもらいたい。氷は実はなくてはならない、その場を作る最高の脇役のひとつ。
そういったことを感じていただきながら飲んでいただけるともっと美味しく飲んでいただけるのかなと思います。
お客様から溶けた水までおいしい、なめらかだね。とお声をいただきます。
世界のクラモトになります!
金沢氷室というブランドでさせてもらっているんですが、氷も選ぶ時代だと考えています。
よろしければお客様にも向けていただけたら嬉しいです。結構ひたむきに作ってますのでその想いを受け取ってもらえたらと思います。
今挑戦を始めているのは氷の形です。例えばロックを飲まれる方には、一番溶けにくい形が良いと思います。
しっかり冷えて味が変わらないのがロックには重要だと思うからです。そんな、お酒に合わせた氷を作って行きたいと思っています。
さらに将来的には氷を主役にもってきたい。氷があって、どのお酒を入れますか?というような。
完全なる野望ですが(笑)